麦粒腫

「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」はものもらいの一種で、まぶたの縁にあって脂を分泌するマイボーム腺やまつげの根元に細菌が感染し、炎症を起こしています。まぶたの赤い腫れ、軽いかゆみ、まばたきの際の痛みといった症状があります。原因となる細菌は主に皮膚や粘膜に常在している黄色ブドウ球菌などで、免疫力が落ちている時に感染します。悪化すると化膿してしまうこともあります。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

霰粒腫はよく麦粒腫と混同されがちですが、別の病気です。地域によっては「めいぼ」や「めぼ」と呼ばれています。こちらは脂を分泌するするマイボーム腺がつまってしまい、まぶたの中に分泌物がたまりしこりのような塊ができる病気です。その分泌物に細菌が感染し、しこりの周りが赤く腫れ、痛みを伴います。麦粒腫に比べて治りづらく、点眼も数ヶ月間必要となることがあります。

当院の治療

発症からの時間経過、重症度、改善傾向か悪化傾向かなどを判断材料に治療を選択します。抗生剤の点眼薬や軟膏、内服薬などを使って治療します。

麦粒腫の場合は、数日で症状が改善し始めますが、完治するまでは3〜4週間かかることがあります。症状が無くなっても自己判断で点眼を中止しないようご注意ください。必ず当院で医師から「もう薬やめても大丈夫ですよ」と言われるまで続けてください。治りかけで治療中断すると、芯が残った状態になり再発を繰り返し、完治が難しくなります。

化膿して膿がたまっている場合には、切開して膿を出すこともあります。

硬いしこりができる霰粒腫の治療も基本的には点眼・軟膏での治療になりますが、薬での治療では完治まで数ヶ月から半年以上かかることがあります。

しこりが小さい場合は、時間がたつと自然に治まることもあります。細菌が感染して炎症を起こしている急性霰粒腫の場合は、抗生物質やステロイド剤を服用し消炎をはかります。

しこり治らない場合やが大きい場合は皮膚を切開してしこりを取り出します。当院では手術をするなら完治を目指し再発を抑え込みたいので、基本的に皮膚からレーザーメスを使用して手術にあたります。瞼板という組織にできたしこりの全てを顕微鏡で直視下に確認して、完全に取り切る手術となります。レーザーメスを使用するため、傷口はほぼ目立つことはありません。

ご予約のご案内

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